11月9日に施行された衆議院選挙の結果について様々な論評が為されているが、小選挙区制度により、自民党・民主党の2大政党制に一歩近づいた事は確かである。

 そしてもう一つの注目すべき事は社民党と共産党が大きく議席を減らし壊滅的打撃を受けた事である。北朝鮮の拉致問題が明らかになった事で彼らが主張して来た非武装中立が「いかに絵空事であり、机上の空論であるか」という事に国民が気付いたと言える。

 万人・万国が善であれば鍵も、警察も、国防軍も不要であるが現実の人間社会では、小学校に乱入して無差別に児童を殺傷する輩も、地下鉄でサリンを撒く輩も、他国の国民を拉致し、死に至らしめる輩も居る。

 宗教家や芸術家が「反戦・平和」を主張するのは良いが、政治家の役割は万一の事態に備える事ではないだろうか?

 相変わらずのメディアの左翼偏向にもかかわらず、日本国民は今回の総選挙で「自分の国は自分で守る」という普通の国への第一歩を踏み出したと考えたい。




総選挙の結果に思う
2003年11月17日